【文化の力】

荒涼の時代、オアシスへの道を。


私たちはみな、決して群れ集うことのない、つかの間の隠者だ。しかしいつの時代にも属そうとも、庵を結んだ仲間の心の内は理解できるのだ。
サラ・オーン・ジュエット『とんがり樅の木の国』

 文化が、お金、資本主義と二人三脚で歩むようになったのはいつからでしょうか。パッケージ化された「文化」は使い捨ての商品のようなもので、ひとときの渇きは癒しても、用が済んだ後は忘れ去られがちです。

 長い時間をかけて醸成されたもの。ひそやかでささやかなもの。商品化されにくいからこそ、時流に急かされないからこそ、そこに憩いを感じる人も多いでしょう。そして、時代の転換点には、得てして、そうした文化が数多くの人とはいきませんが、支持を集めもします。

ささやかな平凡を尊いとし、そこに文化と哲学の基礎を見出したラルフ・W・エマソン。
過去の珠玉の物語と庶民の生活に美を見出した、ウィリアム・モリス。


地の歴程社は、そうした「精神」に時代の道しるべを見出します。
道はひとつだけではありません。そこに幾つもの道標を付け足していきます。地球中心主義と呼ばれる精神文化の異教。あるいは大地に祈りと指標の自らの足で読み込んでいく巡礼。持たざるものを強いられ、大地とのつながりをいまも色濃く残すケルトの文化。


これらに文化の持つ「力」を見出し、より多くの人たちに提供したいと思っています。


株式会社地の歴程社
代表取締役 新井博之